今年度予想は2ケタ台の増収・増益−大洋薬品工業(医療介護CBニュース)
大洋薬品工業は5月28日、今年3月期(昨年度)決算を発表した。薬事法違反による業務停止処分を受けたことによる業績への影響について、同社の担当者は「処分の決定が期末の3月末だったこともあり、昨年度は軽微だった。今年度ははっきりとは分からない」としたものの、今年度から導入された新たな後発医薬品使用促進策に伴う調剤薬局からの受注の増加を見込み、今年度の売上高は523億円(前年度比11.5%増)を予想。営業利益69億円(16.8%増)、経常利益63億円(17.2%増)、純利益37億円(42.6%増)と2ケタ台の増益を見込んでいる。
現在、同社が新薬メーカーから受託している長期収載品は313品目(54社)で、処分前の268品目(54社)から45品目増えた。5月に見送った後発品薬価基準収載については、次回の11月は収載する方向で検討中だという。
昨年度の売上高は、469億円(前年度比11.5%増)。利益面では、工場などへの設備投資や営業面での人的投資により、営業利益59億円(2.5%減)、経常利益53億円(0.1%減)、純利益26億円(11.0%減)の減益だった。
■社長交代は9月末に
同社の担当者によると、新谷重樹社長は組織革新のため、不祥事後に立ち上げた「再発防止委員会」で再発防止策をまとめる9月末をめどに退任の意向を示しているという。新谷社長は代表権のある会長に就任し、島田誠専務を社長に充てる見通しだ。
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